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小児歯科の目的

【小児歯科】

▼「小児歯科」とは、子どもの年齢や発育段階に沿った歯・歯列咬合・口腔衛生状態の回復と維持を図り、顎口腔の発育および口腔衛生を管理し、健やかな永久歯列咬合の完成へと誘導・育成するための歯科医療です。

▼子どもの顎口腔は、形態的・生理的・機能的に発育の過程にあり、年齢によって大きく変化するため、小児歯科では、発育といった小児期の特殊性について考慮しながら診療を進めます。


【咬合誘導】

▼小児歯科では、「咬合誘導」という歯科医療概念に基づき、治療・指導・管理が実施されます。

▼「咬合誘導」とは、小児期の特徴を考慮しながら、正常な発育を抑制する因子を早期に取り除き、健やかな顎口腔の発育を維持・促進するという理念およびその理念に基づく治療です。


【咬合誘導の治療】

▼治療としての「咬合誘導」は、「受動的咬合誘導:保隙」と「能動的咬合誘導」とに大別されます。

▼虫歯やケガなどによって損なわれた歯や歯列咬合を、機能的・形態的に回復(修復)・維持を図る事ことで、永久歯列咬合への発育を助ける治療を「受動的咬合誘導:保隙」といいます。

▼一方、積極的(能動的)に、発育を抑制する因子を取り除き、顎口腔の発育を誘導・管理していく治療を「能動的咬合誘導」といいます。


【受動的咬合誘導:保隙】

▼「保隙」とは、将来生えてくる永久歯のためのスペースを確保するという意味で、「受動的咬合誘導」と同義です。

▼乳歯に対する虫歯治療は、感染症に対する治療であるとともに、保隙を目的とした治療でもあります。

▼ケガや重症化した虫歯によって残念ながら歯を失ってしまった場合は、「保隙装置」という治療装置を口腔内に取り付ける事で保隙を図ります。


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