★保護者に覚えてもらいたいポイント
『0~2歳の歯科的注意点』
①乳歯が生え始める!
②虫歯の原因菌に感染する!
③口腔衛生管理を開始する!
◆乳歯が生え始める◆
0~2歳、この時期の子どもたちは次々と新しい乳歯が生え、どんどん口腔内の状態が変化していきます。
乳歯は、生後8か月ぐらいから生え始め、2歳半頃までにすべてが生えます。
生えたての乳歯は未成熟で、生えてきたあとも成長を続けて徐々に硬くしっかりとなってきますが、成熟するには2~3年を要します。
◆むし歯の原因菌に感染する◆
乳歯の虫歯の原因の多くは、〈ミュータンス連鎖球菌〉を中心とした細菌の感染によって発症します。
生後10ヵ月頃から、口腔内でミュータンス連鎖球菌が検出されるようになります。
そして、1歳半~2歳半頃までに約75%の子どもがこのミュータンス連鎖球菌に感染します。
◆口腔衛生管理を開始する◆
生えて間もない乳歯は未成熟であるため、虫歯になりやすく、いったん虫歯になると進行も早く重症化しやすいです。
口腔衛生状態を良好に保つことで、細菌感染の進行を抑制することは出来ます。
重症化させないために、歯が生えると同時に、口腔衛生の管理を開始することが大切です。
「小児歯科」 は、成長発達期にある子どもの歯および顎口腔を管理し、育成を助けるための歯科医療です。